
Hinako
@Lady_Hinako
2025年11月13日
苦痛の心理学
ポール・ブルーム,
夏目大
読み終わった
SMの苦痛について何か発見があるかな?と思って読んでみたけれど、BDSMについてはほとんど書いていなかった。
ので、残念。
全体として、当たり前のことがエビデンスをしっかりあげてつらつらと書いてあって、途中で「あれ?当たり前のことしか書いてないな」と若干落胆していたら、四章で「ここまで読んで、当たり前のことが書いてあると思った人も多いだろう。その通りだ。」って出てきて、心読まれていて思わず笑ってしまった。
印象としては、幸福とは?人生の意味とは?それには苦痛はどれくらいの必要?どんな苦痛ならいいの?というような事が、エビデンスをたっぷりあげて解説されている。
読んでただやる気を上げるだけのエビデンスのない自己啓発本とは違うとこは良いところだから、自己啓発本みたいにやる気が出る本では無い。
たくさんのエビデンスが載っているので、誰かを論破したい人とか、飲み会とかでオレ頭いいんだぞ!と披露したい人には向いてるかもしれない。
ただ、エビデンスがちゃんとしてるのに、著者の仏教の家族関係についての捉え方は腑に落ちない点あり。
