サリュウ "細雪" 2025年11月13日

サリュウ
サリュウ
@sly_notsry
2025年11月13日
細雪
細雪
谷崎潤一郎
上巻部分を読み終えた。 〈野村と幸子とが向い合うようにして圓テーブルを囲みながら、日本酒と紹興酒と前菜とで晩餐が始められ、陣場が昨今の新聞を賑わしている独墺合併の話を持ち出したのをきっかけに、シュシュニック墺首相の辞職、ヒットラー総統の維納入り等がしばらく話題に上ったが、蒔岡側は時々口を挟む程度で、ともすると野村と陣場だけの遣り取りになりがちであった。〉 p.245 偶然でしかないけど、村上春樹『騎士団長殺し』を読み終えたあとに『細雪』を読み始めてよかった。「騎士団長殺し」という日本画を描く前、まだ雨田具彦が維納(ウィーン)にいたころ、日本では薪岡家が雪子の見合いに右往左往していた。アンシュルス(独墺合併)で繋がる『騎士団長殺し』と『細雪』。
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