細雪
20件の記録
サリュウ@sly_notsry2025年11月19日読んでる一気呵成〈この人の訛がことに著しく、この地方特有の、「たい」を「てゃあ」、「はい」を「ひゃあ」という風に発音するのがおかしくてたまらず、老人の口からその音が出るたびに三人眼を見合せて死ぬ苦しみをしているうち、「先祖のお位牌」と云うのを「先祖のおいひゃあ」と云ったとたんにとうとう笑いを爆発させてしまい、義兄の辰雄に苦い顔をされた〉 p.592 読みながら爆笑してしまった。昨今のショート動画で見られる「◯◯で死ぬ‼️」みたいなノリって昔からあったんだろうな。それにしても性格の悪い、というか無邪気すぎる三姉妹である。もう「その音」だし。老人から出る聴き慣れない方言は言葉ではなく「音」。ほんま悪いやっちゃで。
サリュウ@sly_notsry2025年11月19日読んでる一気呵成中巻部分を読み終えた。とにかくちょこまかと出来事が起こり続け、それによって語りがクネクネと伸びていき、どこまで読んでも飽きず、面白い。すごい。 中巻部分は雪子のお見合い云々の話は鳴りを顰め、その代わりさまざまなゴタゴタや災害、人の移動が忙しなく語られていく。ローゼマリーたちが木に登って船出の真似事をするくだりや、雪子が幸子たちの元へ泊まりに来た際いつも楽しみにしている鮨屋のくだりなど白眉で、いいなあいいなあと思いつつ熱中して読んだ。幸子と鶴子がお春どんについて好き勝手語るくだりもおもろい。関西弁っていいよなあと素朴に思う。
サリュウ@sly_notsry2025年11月13日読んでる上巻部分を読み終えた。 〈野村と幸子とが向い合うようにして圓テーブルを囲みながら、日本酒と紹興酒と前菜とで晩餐が始められ、陣場が昨今の新聞を賑わしている独墺合併の話を持ち出したのをきっかけに、シュシュニック墺首相の辞職、ヒットラー総統の維納入り等がしばらく話題に上ったが、蒔岡側は時々口を挟む程度で、ともすると野村と陣場だけの遣り取りになりがちであった。〉 p.245 偶然でしかないけど、村上春樹『騎士団長殺し』を読み終えたあとに『細雪』を読み始めてよかった。「騎士団長殺し」という日本画を描く前、まだ雨田具彦が維納(ウィーン)にいたころ、日本では薪岡家が雪子の見合いに右往左往していた。アンシュルス(独墺合併)で繋がる『騎士団長殺し』と『細雪』。
ばんかおり@bobmarluy2025年4月4日読みたいかつて読んでいたとき、中巻で季節が一巡したな……と感じそこで挫折してしまった。 また読みたいと幾度も思いつつ、古書で手に入れた文庫は文字が小さいので、この(全)は読みやすいといいな。 おそらく谷崎は『細雪』以外はすべて読んでいるはずで、だからいつかは読みたい。いちばん好きなのは『春琴抄』です。 (昔の文庫本って文字小っさ!というのがたまにないですか。そのときは根性で読めたものの、40代にはもうきついかも)





















