
🔖ぼう|読書記録
@book_25
2025年11月13日
とどけチャイコフスキー
中山七里
読み終わった
大好きなシリーズの最新作!
以前よりも演奏中の描写や岬の登場シーンが少ないように感じましたが、その分異国で実際に起こっているかもしれない状況やその状況下で音楽がどのように扱われているかといった描写が描かれていました!
政治が文化の交流や発展を妨げていることや、政治や戦争と音楽がなぜか同じ土俵に乗せられて比較されて軽視されていることに、もやもやしました。
最後の章で描かれている、ピアノを弾くために命と同じくらい大切にしてきた手が戦場で銃を握っているという場面には、胸がとても苦しくなりました。
国際情勢にのせて展開される物語だったので、悲しい気持ちややるせなさにモヤモヤする気持ちになったけど、やっぱりこのシリーズの魅力である岬の演奏シーンには心が高揚して読みながら「これこれ!」とニマニマしてしまいました♪
どうかすべての人が音楽や大切なものを奪われない世界になってほしい。
そう強く思わされる作品です。


