
青柳
@aoyagi_0u0
2025年11月14日
夏のレプリカ
森博嗣
読み終わった
S &Mシリーズ
「人生ってどうしてこんなに屈折しているのだろう」
「みんな、編み物の毛糸みたいに曲がりくねって、お互いに絡み合っている。行き着きたいところが、すぐそこにあるのに、わざわざ回り道をして、まるでその苦労を楽しんでいるかのようだ」
時間軸が進んでいくシリーズものともあって主人公の人間的な成長を感じられるようになってきた。
詩的な文章で描かれる感覚的な思考の爆発、感情の迷い、森先生のこういう文章が好きで読んでいるのでそれが存分に味わえる一冊だった気がする。
最後のほんの少しだけ救いを得られるようなシーンに、ずっしりとした気持ちが浮き上がってしまって単純だなと感じる
ハッピーエンドではないけれど救いはあった気がする、誰にとっての救いかはともかく。