トワエル
@ebimas
2025年11月14日
オール・ノット
柚木麻子
読み終わった
大きな物語。
読み終えて、まず心に浮かんだキーワード。
バブル時代の横浜を舞台にした「ノブレス・オブリージュ」の話なのかと思いきや、違った。
貧困を下敷きにした物語展開で、同性の恋愛、結婚、性暴力への社会の取り組み方の変化、人と人の繋がり、互助のあり方、、大きなテーマを緩やかに繋いで語り手が真央から舞になっても混乱する事なく読めました。
希望がなさそうでも暗くなりすぎることなく、女性同士のコミュニケーションがキャットファイトにならないのは柚木麻子ならでは。
ここ数年で一番好きな作家です。




