
読書日和
@miou-books
2025年11月14日
フォルモサ南方奇譚
倉本知明
読み終わった
図書館で順番待ちしてようやく回ってきた~!
南台湾の伝承や文学を縦横に織り込んだエッセイ。
著者は『日本で語られる台湾とは、台北を中心にグローバルな活動を見せるエリートの視点から見た台湾であり、南部とくに台南以南の地方はしばしば魔術的な土地柄と見なされてきた。』という。著者はこの地域に深く入り込んだ「縦の旅行」をくりかえすことで、そこに生きる人々が語る物語に耳を傾けた。
正直内容をよく知らないまま予約して読み始めたのだけど、台湾に何度も訪れて書籍も読んではいるものの、南台湾について知らないことが多すぎるな、と改めて思った。
多民族、大国(中国に限らず、オランダも)からの支配、日本の植民地、そして土着の文化。コミュニケーションの行き違いで惨殺された人々や、現地の人たちと共にあった人。
たくさんの文献を読んでまとめて下さったんだなと、頭が下がる。
