ゆう "母という呪縛 娘という牢獄" 2025年11月13日

ゆう
ゆう
@yu_0515
2025年11月13日
母という呪縛 娘という牢獄
結末は感情移入して少し泣いてしまった。犯人にとっては空気のような存在でしかなかった父親が「家族だから」と支え続けてくれたこと、他人としか思っていなかった人たちが自分のことを理解してくれるんだと気がついて、否認し続けていた殺人罪を認める。誰もわかってくれない助けてくれないと感じている時に差し伸べられた手があったときに初めて嘘で自分を守らなくていいとわかる。その気持ちはとてもよくわかる。私も家族でそこまで助けてくれるとしたら父親しかいないと思うので、尚更感情移入したところはあったかも。 娘に熱湯をかけ、包丁で切りつける母親など死んでもいいのでは?と思ってしまうのだけど、それでも殺した後は悪かったと言えるのは根が優しい人だったからに違いない。本当に気の毒な事件で、この本は結末間際まで読むのが辛かった。殺人を認めて懲役10年の刑が確定しても、それでも結末に救われた。彼女が罪を償って出所したら絶対に幸せに生きてほしい。
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