ぽんぽこピッツァ2号店 "入居条件:隣に住んでる友人と..." 2025年11月14日

入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください(1)
読書記258 これはホラー小説の中でもかなり好きなタイプだった。 怪異に轢かれるだけの話、というのがとにかく好きだ。怪異のことを考察したり倒したりしなくていい。ただ人が、何の理由もなく怪異に遭って、怖い思いをして、特に解決されずにそれは存在しているみたいな話が好き。 この物語も、タカヒロは本当にただ怪異に轢かれつづけている。考察や解決につながりそうな伏線はあちこちに落ちているが、特に積極的にそれに向き合うわけではなく、むしろ考えないようにやり過ごそうとしている。その態度が大変良い。 でてくる怪異はどれも物騒なのだが、保護者もいるし、結構仲良くやってるし、読者としては安心して見ていられる。最後のエピソードには不覚にもほっこりしてしまったし。
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