施術の名前があるってことは、傷なの。(p43) 無数の傷を刻むあなたは、わたしの臆病な一本の傷を笑いませんでした。(p111) 傷なくして生きていくことが不可能だとわかっていても、祈ってしまう気持ちを私は知っている。(p155) 私の体には沢山の傷があるけれど、どれも捨て難くて狂おしい 愛おしいと思えるのはまだもう少し先かな