宵菓 "心の中で犬を抱きあげたあの日..." 2025年11月15日

宵菓
宵菓
@yoruno_okashi
2025年11月15日
心の中で犬を抱きあげたあの日、自分に優しくなれた気がした
著者は人を、生き物を愛おしみ、労る気持ちがなんて強い人だろうと思った。 こんなにも他者への労りの気持ち持って、あたたかい善意を持って生きていて、その善を保ち続けられていて、本当にすごい。とても私にはできないと思った。社会の中にある棘や剣や槍に、盾でバチンと跳ね返すわけではなくて、分厚い綿で包むような在り方をしている。 読んでいて、それに比べて自分の善の少なさにがっかりしたりはするものの、でもその柔らかさに、あたたかさに、読んでいる私もまた救われる。心に馴染む文章、そこにいるようなあたたかさ。フクダウニーさんもふわふわのあったかい犬のよう人だなと思う。けれどもっと重みを持った、どっしりとした、柔らかくあたたかい、懐の大きな文章だった。読めてよかった。
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