
Ryu
@dododokado
2025年11月16日
文学熱の時代
木村洋
かつて読んだ
また読んだ
「自然主義と教育界──正宗白鳥「何処へ」を中心に」がおもしろい。「政治小説」からリアリズムへ──「慷慨から煩悶へ」──の移行を丁寧な資料探索によって裏づける。そこに示されるのは、日露戦争後の「道徳」という国家的一元性の強制に対抗するために練り上げられた、「非道徳」な青年の内面。内面という私的領域の確保の背景には、同時代の国家統制的な状況があった、という理路は他の論文にも応用できる枠組だと思う。

