森々 "遠慮深いうたた寝 (河出文庫..." 2025年11月16日

森々
森々
@mori_hkz
2025年11月16日
遠慮深いうたた寝 (河出文庫)
やっぱり文章、考え方や感覚が好きだなーと思える一冊。作品の時よりも小川洋子さん自身が身近にある。 「ブラフマンの埋葬」「琥珀のまたたき」「ことり」「小箱」について作品の誕生した経緯(周辺環境)が書かれており、ファンとしてはとても興奮した。特に「ことり」が好きなので何回か話題に上がっていて嬉しい。そして、数学・野球・ラジオと来たら「博士の愛した数式」。「小箱」は読んだ時にはよくわからなかったけれどガラスの箱の供養の話を読んでから造詣が深まった。 田辺聖子、森茉莉、小池真理子などにも興味が出た。調べて読もうと思う。 エッセイの中のP258「恋愛は読書によく似ている」、P262〜の「小説における言葉の美しさとはつまり、一文一文、一語一語に対する慎重さに尽きる」という話は考え方が自分にとっては新しいもので勉強になり、それについて述べられている文には納得がいく。「小説における〜」の部分は文章を書く際に役に立つのではないか。 信号待ちでも登校時でも、感じ方と表現の仕方が自分にはあっていて、小川さんの作品はやっぱり「好きだ」しか出てこない。
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