kiho "グアテマラの弟" 2025年11月18日

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@k_i_0101
2025年11月18日
グアテマラの弟
グアテマラの弟
片桐はいり
最後の″グアテマラの弟″のあとがき。 この本の中で唯一不思議だった、 何故弟さんが日本とは離れたその地で 暮らし始めたのかということが自分の中で 腑に落ちた気がした。 はいりさんはどんな顔をして どんなトーンをした声で昔仲が悪かった弟に このエッセイを書くことを伝え、 あとがきをたのんだのか、想像もした。 兄弟がお互いにコンプレックスを抱いて すれ違った学生時代を過ごし、 大人になってグアテマラの姉と離れた地で暮らして お互いが近づいて会話できるようになったことに 物理的に近くにいることが必要なことではない、 そして違う地で家族、居場所を見つけることは 悲しい、寂しいことではなく、 とっても素晴らしいことで、 今の居場所で息苦しく過ごしてる人も きっと自分が安らげる場所があるんだよなと 大事なことを教えてもらえた気がした。 そして本の表紙が 「私のマトカ」の時にはフィンランドの森、 今回の「グアテマラの弟」で 民族衣装をモチーフにされていることに 穏やかな不思議な気持ちになった。 何年か前にインスタグラマーさんに憧れて 文庫本のカバーを外して本棚に並べ続けていたことを こんなにもったいなく感じたのは初めての出来事だった。
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