グアテマラの弟

3件の記録
kiho@k_i_01012025年11月18日読み終わった最後の″グアテマラの弟″のあとがき。 この本の中で唯一不思議だった、 何故弟さんが日本とは離れたその地で 暮らし始めたのかということが自分の中で 腑に落ちた気がした。 はいりさんはどんな顔をして どんなトーンをした声で昔仲が悪かった弟に このエッセイを書くことを伝え、 あとがきをたのんだのか、想像もした。 兄弟がお互いにコンプレックスを抱いて すれ違った学生時代を過ごし、 大人になってグアテマラの姉と離れた地で暮らして お互いが近づいて会話できるようになったことに 物理的に近くにいることが必要なことではない、 そして違う地で家族、居場所を見つけることは 悲しい、寂しいことではなく、 とっても素晴らしいことで、 今の居場所で息苦しく過ごしてる人も きっと自分が安らげる場所があるんだよなと 大事なことを教えてもらえた気がした。 そして本の表紙が 「私のマトカ」の時にはフィンランドの森、 今回の「グアテマラの弟」で 民族衣装をモチーフにされていることに 穏やかな不思議な気持ちになった。 何年か前にインスタグラマーさんに憧れて 文庫本のカバーを外して本棚に並べ続けていたことを こんなにもったいなく感じたのは初めての出来事だった。

