
あおい
@booklover_aoi
2025年11月16日
世界のお弁当とソトごはん
岡根谷実里
読み終わった
Kindle Unlimited
@ 自宅
2025.11.16読了。
土井善晴先生の本を読んで、料理や食事について知りたくなって読んでみました。
お弁当には彩り、栄養バランス、品数など、ハードルが高いイメージがあって、世界のお弁当ってどうなのかな?と思ったのですが、この本を読んでお弁当のイメージが覆されました。
所要時間5分のパンにチーズやスプレッドを塗った、シンプルなお弁当、これは日本だったら「手抜きすぎる」「栄養のことを考えた方がいい」と言われそう。
でも、周りの人もみんな似たようなものを持ってきていて、お弁当を作るのにそんなに時間をかけないのが当たり前の文化だから、これがベストとして認識されているんだなと思いました。
品数が多く、仕切りのあるお弁当箱も使う韓国が日本のお弁当と一番近いのかな?と途中までは感じていたのですが、韓国はそれを混ぜて食べるのも驚きました。
お弁当箱を振って混ぜるとか自分に発想がなかったので、文化が違うとこんなに違うんだなーと興味深かったです。
小麦粉を持って行って、現地で高温の砂でパンを焼くヨルダンのお昼ごはんもすごいなと思いました。
確かに砂漠は寒暖差大きいから傷みそうなので、現地調理は理にかなってる。
凍らないこと、傷まないこと、日本にいるとわからないその国ごとの事情があって、とても興味深く読みました。
冷めてもおいしいジャポニカ米があったから日本ではお弁当文化が発展したのだな、とこの本を読んで納得。
インディカ米は冷めたらパサパサになって風味が落ちるので、温めて食べるか、温かい出来立てを食べたいから外食が発展するか、主食でもお弁当の概念が変わるのも面白かったです。
著者の岡根谷さんのフラットな視点も、読んでいて心地よかったです。



