
anko
@books_anko
2025年11月16日
激しく煌めく短い命
綿矢りさ
読み終わった
綿矢りささんは私にとって特別な作家です。
芥川賞を同年代の少女が受賞したと知った時の衝撃は今でも覚えています。
才能のある若者への羨望と尊敬。
何より、何者にもなれていない自分に焦りました。
あれから20年以上が経ちこの本を読みました。
同じ時代に中学生だった私。
懐かしくて恋しいあの時代。
もう忘れかけていたあの頃の感情。
本作を読んでいる間、あの頃に戻ったようなそんな感覚になりました。
同性を好きになった時の葛藤や不安、そして周りからの差別。
それでも「好き」だけは変わらない。
辛くなる部分もありますが、とても美しい物語です。




