ほいみ
@heal1
2025年11月17日
読み終わった
借りてきた
タイトルと表紙に惹かれた。
ジュウシマツの研究に対して、一途に取り組み続ける、岡ノ谷先生の歴史を覗かせていただいた。
こんな風に真摯に、真っ直ぐに取り組み続けることが出来ることを、ただただすごいと思うような、簡素な感想しか出でこず…自分にもう少し知識があれば。
ただ、岡ノ谷先生が「生存者バイアス」について記された内容は、今の自分に刺さった。
周囲に恵まれたことが事実であれども、そのような多くの生存者の話を通して、一般性があるのではないか?ということである。
たしかに、"あなた/私は恵まれていたから"と言い切ってしまうのは簡単だが、タイミング一つ一つを、自分の信念に基づいて選択していく・きちんと周囲と交流を持つことが、とても大切なのではないか?
岡ノ谷先生が、これほどまでに他者との関係を記憶し、それに対して想いを巡らせていることに驚いたことも、上述の考えに至った理由である。
ほどよく自分を肯定し続けながら、他者を介して、ひたむきに自分の人生に向き合い続けることが大切なのでは、と考えさせられた。
本の帯より引用↓
「小学生のとき、ある日突然人間がロボットに見えた。
それは治ったが、以来、人との距離の取り方が下手なままだ。
研究の想い止まず日本を飛び出し、
アメリカの大学院に留学したものの、苦労の連続。
日本に帰って来てもそれは変わらず、ポスドク地獄の果て、わらしべ長者のごとく、俺は少しずつ研究者への道を歩み始めた。」