🍻 "透明な夜の香り" 2025年11月17日

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@far_away_
2025年11月17日
透明な夜の香り
千早さんは別の作品を読んだ時はあんまり刺さらなかったのだけどこれはすごく好きな作風だった。朔の屋敷で日常を丁寧に過ごすことで一香が少しずつちゃんと人生を生きている描写、ハーブや料理の風景が「西の魔女が死んだ」のようで特に好き。朔が一香のトラウマを呼び起こす香りを作ってまで一香を試したり、多分その過程で相手を破滅させてしまうかもしれない香りを作ることにためらいを覚えたり、二人とも一緒にいる時間を通して「人間」になっていく感じがすごく良かった。安直に恋人になるわけではなくて最後まで「大切な関係」と言う感じだったのも好きだったな〜。新城も源さんもさつきちゃんも好きだった。
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