
181
@error_181
2025年11月17日
夜と霧
ヴィクトル・エミール・フランクル,
ヴィクトール・E・フランクル,
池田香代子
読み終わった
池田さんの訳版が読み終わった。読みやすい文体だった。元の本に旧版と新版があり、それにまつわる話が巻末で読める。旧版と新版、そのどちらも大事だと思った。
強制収容所から収容者が解放されてからまだ100年も経っていないことに戦慄する。そして、マイノリティへの差別、暴力、排斥は、いま現在も続いている。おぞましいことだ。
私は「虐殺を傍観する世界」のひとつであり、また排斥される集団のひとつとして痛みをこの身体に刻み続けている。今よりさらに危機的な状況に置かれたとき、私が人間性の道を外れない保障はない。「生きていてもなんにもならない」と、毎時とあさ目覚めたとき、感じる。この本をまた読み返したいと思った。少しでもこの本の中の言葉で、私の命をつなぎとめたい。


