
坊
@Bou_Books
2025年11月18日
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
ブレイディみかこ
読み終わった
内容を読むとタイトルの良さがしみる…。
読み始めは自分の想像する中学生とは良い意味であまりにもかけ離れた(落ち着いて周りを見ること、客観視すること、多方面から物事を捉えることができる)息子さんに驚き、そしてありきたりな言葉になってしまうけれど日本の教育が遅れていると思わずにはいられないイギリスの教育内容や日常的な人々の団結力に羨ましくなった。でも読むにつれてそうせざる(ならざる)を得ない多様性が故の人種(性的マイノリティ)差別や貧困の問題が見えてきて複雑な気持ちに。
そう言った現状を今まで「知らなかった」だけではあるんだけれど、知らずにここまで生きて来れた(日本人ばかりの環境で過ごした)のはある意味幸せだなぁと思ったし、日本人の多様性に対する順応が進まない理由でもあるのかなぁと。
そしてブレイディみかこさんの配偶者さんがこの本の中で言っているようブレイディみかこさんは左派なのかなと思う内容がちょこちょこあるんだけれど、書いてある日常の出来事により説得力があるし、決してそういった思想を息子そして読者に押し付ける内容ではないのでとても良かったです。
※図書館から借りて


