
白玉庵
@shfttg
2025年11月18日
書籍修繕という仕事
ジェヨン,
牧野美加
読み終わった
好き
プラハと東京で製本ワークショップに参加して、このように綿密で丁寧な仕事は自分には到底無理だと心底納得した。でももし高校一年生の自分に会えるなら、本、美術品、器のどれかを修繕できる仕事に就けるような進路を考えてと言いたい。それくらい若いときから訓練すれば、粗忽な性根もなんとか矯正されるだろう。
という見果てぬ夢をちょっと充足できるような素敵な本だった。超稀覯本もあるけれど、ほとんどは他人が見ても特別な価値は感じられないような普通の、地味な本を、依頼人の心に添うように修繕する。いい仕事だなー。
左:東京で文庫本をハードカバーに仕立てた。橋本多佳子と三橋鷹女の句集。
右:プラハで、昔のチェコの紙素材から好きなものを選んでノートに仕立てた。チャペックの絵本があって、我先に掴み取った。
(これを言っても嬉しかった気持ちをわかってもらえないんだけど、ここでならばちょっと自慢してもいいでしょう)










