ヨミスギヨミコ "黒猫のいる回想図書館" 2025年9月28日

黒猫のいる回想図書館
とてつもなく最悪な1日だった人の前にしか現れない黒猫に会い、自分の本を完成させるまで出られない図書館に連れて行かれてしまう主人公。 人生に疲れてるなーと感じてる人におすすめの本。 図書館にいる人は十人十色。 みんないろんな事情を抱えてる。 最初は早くこの図書館から脱出してやるー!と意気込んでた主人公も、図書館にいる人たちと関わっていくに連れ、自分のこれまでの人生を振り返っていく。 幼少期の頃の母にも出会い、図書館に来ていた事があることを後で知り、子供に興味がなく完璧主義だと思っていた母に対しての印象が変わる。 一回自分の生き様を図書館にいながら客観視して立ち止まることによって、また前を向いて生きていけるようになる。 完全にポジティブになるわけじゃないけど、自分らしさを少しずつ取り戻していく主人公に心打たれたし、共感できた。 母と誤解した部分が和解できたのも良かった。 誰にでも最悪な日はある、自分だけじゃないと思えた。 休息は大事だし、時間はかかっても、どんなにダメな自分でも少しずつ受け入れながらマイペースに生きていく事が大事だなーと思った。
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