
ホリモト
@wheretheois
2025年11月20日
リチャード・ブローティガン
藤本和子
読み終わった
お昼を食べるのも忘れて、読了。
この本はブローティガンの死を出発点として、作家の人生を逆向きにたどっていく。
しかしどこからどう辿っても、行き着くのは少年時代の悲しみであり、オレゴンの雨であるよう。
私は少年の頃、雨が好きだった。
しかしそれは、暖かな家や家族の運転する車の窓外を降る雨であり、私の身体を濡らす冷たい雨ではなかった。
その後、今に至るまでに骨身に染みる雨を経験したことはあるけれど、幼少の原風景としてそれを抱くことにまで想像は及ばない。
何かが解決したわけではないけど、読んで良かった本です。








