
ほせ
@coffee_dog
2025年11月18日
どうしても生きてる
朝井リョウ
読み終わった
ある俳優さんが読んだ本に挙げていて気になったので買ってみた本。重い話だというのは読む前から聞いていたけれど、キツかった。
自分が本に出てくる主人公よりも歳が下で経験値が未熟だからこそ、これから飛び込もうとしている社会はこんなにも鬱々としたものを抱えているのかとどうしようもない思いを抱いた。自分でやりたいことを選んでここまで来たと思っているのに、未来が決まり切っているような気がして窮屈さに叫びたくなった。
共感できる部分がある一方で、どこかまだ社会に希望を抱いている自分がいて、それはまだ自分が守られる立場にいるからかもと思った。そんな自分の甘さに嫌になるけど、守ってくれている人への感謝に留めておこうと思った。
一番好きな話は籤(くじ)だった。(全然読めなくて調べました。)完全なフィクションの中で語られる希望や夢に救われることもあるけど、自分が生きてる世界で生き抜く強さにもとても説得力があると感じて勇気をもらえた。人生は地続きだから、その時引いたくじが後になってアタリだったということもある。その人の捉え方次第なのかもと思ったら、強さをもらえた気がした。
