
jirowcrew
@jirowcrew
2025年11月19日
ヘーゲル読解入門(上)
コジェーヴ,
上妻精,
今野雅方
読んでる
「一言で尽くせば、本質的実在は一種全能の主である。すなわち、世界を創造する、或いは少なくともそれを支配する神である。力と法則とのニュートン物理学が超越主義的神学によって必然的に補完されたように、逆にこの神学が世界の「機械論的」解釈を生み出す。(したがって、ニュートンが神学者でもあったのは偶然ではない)」
自身の行為や言説の客観性を確立するために、おのずと神の概念が生まれること。日本的に言えば「お天道様が見ている」。この自身よりもすべての面で上回る「主」の存在を自身の外に見立てることにより、より崇高な自己を生成していく反復運動。
『中世の覚醒』(ルーベンスタイン)における「信仰と理性の結合」への努力。
偉大な発見をもたらした物理学者たちがすべからく神の存在を信じていたという事実(『科学者はなぜ神を信じるのか』三田一郎)。
