
jirowcrew
@jirowcrew
2025年11月19日

真夜中のパーティー
フィリパ・ピアス,
猪熊葉子
読んでる
「ディックは、ひとり暮らしだった。人がいうには、おくさんがいたんだけど、なん年も前に逃げられちまったのだそうだ。だから、今じゃ、ディックは好きなように暮らしていた。うちのお母さんにいわせると、ブタ小屋のブタみたいな暮らしぶりというわけだ。
いつか、ぼくは母さんに、ディックがうらやましいといったことがある。そしたら、ばかなことをいうんじゃないよとしかられちまった。」
(『よごれディック』)
「のだそうだ」、「というわけだ」。
子どもは大人のいうことに流されず、ありのままを見て直感する。
そしてその直感はただしい。ことにその直感を大人がある感情を伴って否定してくる場合には。
最後には、やっぱり「ぼく」がいったことに共感する。直感というものは、そのすべてがポジティブなものかもしれないと感じた。
