
noko
@nokonoko
2025年11月20日
氷柱の声
くどうれいん
読み終わった
借りてきた
心に残る一節
「かえせ。わたしの十代をかえせ、って、思っちゃった。なんていうか、震災が起きてからずっと、人生がマイボールじゃないかんじっていうか。ずっとい子ぶってたんじゃないかって思っちゃったんです。福島出身で、震災が起きて、人のために働こうと思って、医師を目指す女。美しい努力、なんですよね、たしかに。もともとかしこくていい子だからわたしはそういうのできちゃうし、無理もなかったんですけど。でも、これからずっと美しい努力の女として生きていくなんて、もしかしたらいちばん汚い生き方かもしれないって思って、思ったらもう、無理かも!って。だから退学したの。」
なにも失っていないのにどうしてこんなにも落ち込むのか、自分でもよくわからないんだよね。あ、また落ち込んだな、って考えてはまた落ち込んでさ。
春だなあ、ってわかるのは昼間よりも夜の空気を浴びたときじゃない?
きょうも朝です。
うまいものをたべる。人と会う。それが生きるってことよ。



