
おとわ
@otty1211
2025年11月20日

デモクラシーのいろは
森絵都
読み終わった
感想
デモクラシーという響きや時代背景から硬め小説と思って購入したものの、森絵都って児童文学だったか!と早々に気づく軽やかなタッチの長編物語です。
戦後GHQによる民主化政策の一環で、一つ屋根の下に集められた生まれも育ちも異なる女性4名に「民主主義」を教える物語。
いかに戦時中、自由が奪われていたか、選択するという行為が狭められていたか、生きることに必死だったか。
生まれてから一度も自由について、人権について考えたことのないようなまっさらな女子達が、誰かの命令ではなく自分の頭で考える訓練。
とはいえ、なかなかにコメディ感満載。
一つ屋根の下、600ページのドタバタ物語と言ってもいいくらい。
セリフもかなり現代的で、中学生くらいだと読みやすいのでは!
てんやわんやしながらも、その時の思想、戦争、民主主義とは、をゆったりと考えられる穏やかな物語でした。



