
羽根໒꒱
@feather_
2025年11月23日
号泣する準備はできていた
江國香織
ちょっと開いた
急に江國香織先生の本が読みたくなって図書館へ
「前進、もしくは前進のように思われるもの」
思ったよりも短いお話で驚き。読み終わってすぐは不完全燃焼感があってもやっとしたけどパラパラと読み返してみるとストンッと自分の中に入ってくるものもあって不思議。
変わっていくものを捉えたお話という感じ。猫、義母、上手く噛み合わなくなった夫、さらに遡って親友の成美、元彼の小林くん。今はもうないものに対する寂しさと今を生きているという実感みたいなものを感じた。成長したアマンダとかつて同じ雰囲気を纏っていた自分、そして今の自分。だからこそ最後のシーンでああ言ったのかなと思う。
これから歳を重ねてまたこの本を開いた時にもっとこのお話が理解できたらいいな。



