ふわふわのパグ
@bianca
2025年11月22日
コンビニ人間
村田沙耶香
読み終わった
ムラ社会の中でレールから外れた異物が多数派に裁かれる。多様性の時代なのに異物を偏見に満ちた目で見る世間の人々。ところが、異物が多数派に寄せて「修正」していくと、とたんに仲間意識を芽生えさせて距離感を詰めてくる。異物の言葉の端々から勝手に物語を作り上げて熱狂興奮する様子は苦々しい。人の評価は天気予報と同じとはよく言ったものだ。古倉さんと白羽さん、両者に似ている部分がある自分にとって一生を共にする本になりそうだ。


