かのうさん "愛する源氏物語" 2025年11月22日

愛する源氏物語
俵さんの源氏物語の評論。 凄く面白かった。 源氏物語=取っ付きにくい平安時代の恋愛小説っていうイメージがあって、訳を読んでも登場人物の心情がわかるっていうだけで、時代の背景だとか彼らの性格だとかはイマイチ、ピンと来なかったんだけど、この本の俵さんのツッコミと共に源氏物語の和歌を読むと、なるほど登場人物がまるで現在に生きているような感じがしたし、紫式部がここのところをこういうような感情で書いたんだろうって、凄く源氏物語という話が愛しくなってきた。 光源氏何くそ〜と思っていたけれど、薫と匂宮との比較で、光源氏結構いいじゃんと思い直したり、出てくる男性がみんな、女心をちっともわかってないように見えてイライラしてしまっていたけれど、そういうのも時代背景的には仕方ないのかなというか、この時代の価値観だとこんな感じなんだねという気づきがあった。
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