
Anna福
@reads--250309
2025年11月22日

Nのために (双葉文庫)
湊かなえ
読み終わった
誰かを自分のNに選ぶことの重さ。
切ない純愛ミステリー…というのとはちょっと違うと思う。
ルービックキューブのような作品だった。
かちりと全面が揃ったように見えても、そこに残るのは完成の快感ではなく、「誰が誰のNなのか」という問いの余白。
秩序が見えた瞬間に、逆に人間関係の複雑さや選択の重さが際立ち、完全解答にはならない。
揃った後もなお、自分自身のNはいるのか、それは誰なのかと考えてしまう。




