
annamsmonde
@annamsmonde
2025年2月26日

シソンから、
チョン・セラン,
斎藤真理子
読み終わった
『シソンから、』
家族の愛を中心に、環境や社会問題へと思考を広げていかざるを得ない世界の生きづらさが描かれている。
「苦しいときはすべてを終わりにしてしまいたいと思うけれど、絶望は最も安易な感情だから、そこに陥らず、ずっと続いていく部分に注目したい」
チョンセラン さんの群像劇はとにかく面白い。
簡潔で的確な文章が、次々と入れ替わる他者の視点へと滑り台のように感情移入させてくれる。
ところどころに刺すような強いメッセージも置かれている。
いったい普段の生活でどのように人間や物事を観ているのか、とても気になる。


