
iiii
@return1030
2025年11月22日
翻訳をジェンダーする
古川弘子
読んでる
読書会の感想シェア中にこの本のタイトルが出てきたので、その場で検索して予約。
デカ目の本を想像してたら思ったより小さくて、漫画くらいのサイズ感でほっとした😂
3章構成の1章まで読んだ。
わかりやすくてサクサク読める。
研究対象として何冊か出てくる小説はほとんど未読だけどどれも有名だし、私はいくつか映画版を見ていたため、内容がわかってありがたかった。
児童文学についてはもともと関心があり、最近私はムーミン(同一シリーズだがタイトルによって訳者がちがう)を読んでいるので、興味深かった。
昔から、本の女性登場人物たちは不思議な喋り方をするなあと感心していたけど、古い人はこういう喋り方をするからと勝手に思っていた。
社会的に植え付けられている喋り方だとしたら嫌だけど、大人になって翻訳児童文学を読み返す時なにか懐かしい喋り方に出会えて、結構嬉しかった。
個人的なことだけど、自分は家庭環境がわるく、女らしさを減らして生きることを選択した。幼少期はプリンセスが大好きだったけど、小学生はほとんどズボンで過ごしていたし、いわゆる男言葉を使いがちだった。でも、一人で書く秘密の日記ではいわゆる女言葉をたくさん使った。自分をとりもどすための癒しであり、命綱だった。
女子大に行ったので(15年前の話だけど)ジェンダーの授業をうけたときは、周りの反応との差に驚いた。そうか、これは戦わなくちゃいけないのかと。
今なら、社会的な反応と、個人的な感想を切り離してもいいのかなと思えるようになった。
良い悪いではなく、こういう歴史や歩みがあるのだと言うことを知るのは大変意義があると思う。
2章以降も楽しみ!

