
いっちー
@icchii317
2025年11月23日
差別感情の哲学
中島義道
借りてきた
図書館で出逢った本
図書館で、たまたま目に入った本。読書会で『部落フェミニズム』を読んだあとだったから、ごくごく飲むように自分の中に入ってきた。
飛ばし読み…、「自分に対する肯定的な感情」という章が目次にあるのがまず、嫌な予感というか。章立ては「誇り」、「自尊心」、「帰属意識」、「向上心」。
案の定、パワーワードだらけ。
「われわれの抱く自分自身に対する肯定的感情も、同じように、いやそれ以上に差別の動因を形成する。(中略)われわれ人間が「よいこと」を目指す限り、差別はなくならないであろう。」p114
読書会で、差別についてピンときていなかった友人がいて、多分その人は、今の(著者によると欧米型)近代社会にとって良しとされている家族、仕事、帰属団体、そして健全な意識、を持っていて、差別の構造の中にいることが、社会によって巧妙に隠されてしまっているのだろうと思った。




いっちー
@icchii317
あと、ナチスは最初は環境問題に取り組んでいたこと、そしてナチスに熱狂したのは勤勉な人たちだったということもとても残酷な話だと思った。潔白であること、正義を求めることも、結果的に差別につながることがある。
