"NHK出版 学びのきほん く..." 2025年11月23日

夜
@butiloveu
2025年11月23日
NHK出版 学びのきほん くらしのための料理学
魚肉以外の海鮮、香りの強いネギや茗荷などの薬味、ネバネバやコリコリとした食感が独特なもの… 私には苦手な食べ物がたくさんある。食わず嫌いではなく、食べたうえでどうしてもえづいてしまうのだ。せっかく作られたものを楽しめないどころかえづいてしまうのが悲しくて、食欲は旺盛だけれど「食の楽しみ」というものは苦手という矛盾した心を抱えている。 また、私は本当にガサツで、そのくせ「どうせやるなら本格的に」と考えてしまう性格なので料理をするのに腰が重く、そしてうまくいかない。 食は生活で、文化だ。その土地その土地の人間を繁栄した食というものを楽しめる人間になりたい。そして自分の生活をきちんとしたい。そう思っているのにできていない自分が嫌だ。 そういう意味で、食にコンプレックスを抱えている。 けれど本屋さんでたまたま手に取った本書を読んで、できることから変えていこうと思うようになった。 「人間の暮らしにはいろいろなことがあるものです。きれいに整えていられない日もあるでしょう。色々な日があって当たり前です。しかし、やはり人間は、きれいに整えることを忘れない方がいいのです。一汁一菜であれば実現できます。」 「料理」とは何か。そもそも「おいしい」とは何か。「手を抜く」と「力を抜く」の違いとは… 食は生活で文化である…という私の直観と通じつつも、新たな地平を見せてもらった。手を抜いてしまう心に寄り添う言葉を期待してしまったけれど、「手を抜かないでほしい」という祈りにも似た想いを丁寧に教えてもらえた。できることから少しずつ。整えていこう。
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