
はな
@hana-hitsuji05
2025年11月24日
能力で人を分けなくなる日
最首悟
読んでる
図書館本
図書館で借りた
「あいだで考える」シリーズにハズレなしな予感。
自分が割と悩まずに即決してきたことって、ただ深く考えていなかったからなんだろうか。
重度障害の末娘を世話しているのが彼女の母で、父である著者の面倒はその末娘・星子さんがみるのでしょというくだりで「どうやって?」と思ってしまった。
でもそもそもケアをするってどんなことなのか、それにさえ固定概念があったのかな私は。
「みんな違ってみんないい」という言葉はコピペしたみたいに同じことを同じように出来るようになれというプレッシャーを暗に感じてきた身としては、世界にひとつだけの花と同じくらいの救いのような言葉だったので勿論疑う余地はなく、それに対して疑問を呈してきたのでそう来たか〜!と頭上に春雷落ちた気持ち。
能力主義の中で育ち、どう足掻いても不意の判断で人や自分を能力のあるなしで判断している瞬間に、こういう本を読むことでどんどん気付かされていく。
主語の要らない日本語と閉じた世界、開いた世界の部分はめちゃ面白かった。
死んだら何も疑わずに脳死の段階で臓器提供するつもりだったのを思い出した。
脳死状態の私なんかより、臓器があれば生き延びることの出来る人のチャンスや可能性を繋いだらいいじゃんと思っていた。なのに。
生きる価値って本当に一体。
誰かの役に立って死ぬことは良いことだと思ってたのに、また色々と考え始めてしまった。
生死について著者の話をもっと聞いてみたい。









