無教養
@mukyoyo
2025年11月24日
なぜ人は自分を責めてしまうのか
信田さよ子
母と娘、共依存、育児、そして自責感の問題について書かれた本です。
共依存は「他者の世話をすることで本当の自分を見ないようにすること」という生やさしいものではなく、相手を支配すること、ということを理解することができました。
相手に何かをする時、共依存かもしれないという自覚を持ち、一旦立ち止まって考えるようにしたいと思いました。
また、4章の教育に関して、虐待とは程遠い家庭でも、子供に愚痴を聞かせることなどはよく起こっていることだよなと思いながら読みました。あまり関係ないかもですが、夫婦仲が悪く、喧嘩や愚痴の絶えなかった環境で育った人たちは自身の恋愛についても不安を感じている人が自分の周りでは多いです。
子供の前では幸せな姿を見せること、根本的受動性の承認、いけないことはちゃんと注意すること、など多くのことを学ぶことができました。自分も子育てをすることになったら、もう一度この本を読みたいです。
キーワードはページ下に付箋のように書かれていて読み返すときに便利だと思いました。
また、言葉や対処法の説明する際に具体的な話を元に書かれており、分かりやすかったと共に、まさに筆者の辞書はクライアントの語る言葉なのだなと思いました。