めがね丸
@reading11
絵本作家のアトリエ番外編の太田大八さんと加古里子さんの対談。
加古さんの「子どもって、周りの大人たちの様子からその時代の空気を無意識に見抜いて、それをどんどん吸収してしまうんです。ぼくは今のお父さんやお母さんに、このことをよく知っておいてもらいたい。子どもにおいしいものをやった、きれいな服も着せてやってる、絵本も大量に買った、さあ文句あるか、そうじゃないんですよ。子どもは大人の生き方を見ています。いくらモノが足りていても、人間の品格というかな、そういうものの大切さを忘れてほしくないと思います。」
品格というものなのかはわからないけれど、モノを揃えてそれで大丈夫、ではないというのはとてもよく分かる。不安で、人が持っているものは与えておきたい、与えておけば、そのことで何かをクリアできたわけではない。
見せられるような生き方をしているか、と問われてしまうと、どうだろうかと我が身を考えるけれど。後悔することばかり思い出してしまう。
そして時代の空気。
