クリップ📎 "戦争と平和6" 2025年11月24日

戦争と平和6
戦争と平和6
トルストイ,
望月哲男
まだ夏の暑い盛りの頃からゆっくり読み始めて、ようやく全6巻を読了。 エピローグのあり方には賛否があるのだろうけど、それを差し引いても、望むとも望まずとも戦争に巻き込まれていった登場人物たちの生きようが、じわじわと大脳辺縁系にまで深く染み込んでくるような気持ちになる。 結局はひとりひとりの人間がそこに描かれていて、そのひとりひとりの人間が歴史や文化、世界を形づくりのだということをトルストイは繰り返し伝えようとしている。 と、いうことは、この世界をつくっているのはひとりひとりの読者自身つまり自分自身なのだというトルストイからの重たいメッセージにも通じてしまうことに気づいてしまった。 ふと、そんなことを思ったりした。 とにかく、いつか必ず読みたいと思っていた「戦争と平和」を読むことができて良かったと思う。
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