
カーペディエム
@chii126
2025年11月24日
戦争みたいな味がする
グレイス・M・チョー,
石山徳子
読み終わった
植民地主義の歴史の中には、必ずといっていいほど性産業の影が横たわっていて、この著者さんのお母さんも朝鮮戦争を生き延びたひとり。その時に出会ったアメリカ人男性と結婚して、渡米してからはアジア系移民女性として、人種、階級、ジェンダー、セクシャリティで様々な差別に晒されてきた中で、最終的に統合失調症になってしまう。戦争中に食べたものを背景に語られたノンフィクション。
沖縄の慰安婦問題のこともあるし、最近は友人から映画「黒川の女たち」のことを聞いて、
それは→太平洋戦争末期の満州で生き延びるためにソ連軍への性接待を強いられ、帰国後も差別や偏見に苦しんだ満蒙開拓団の女性たちの証言を記録したドキュメンタリー。のようです。
このような経験をした人たちは、世界中に沢山いるのだろうなぁと思うし、知ること、考えることが尽きない。読書は社会のことを様々なことを知るきっかけになるからほんと有難いなぁ。



