
和月
@wanotsuki
2025年11月24日
存在の耐えられない軽さ
ミラン・クンデラ,
千野栄一
読み終わった
内容理解がかなり難しかった!今でも理解しきれてはいないかも。
少しずつ読み進めていたけど、途中で違うのを読みつつ何とか読了した。
著者視点なのかな?神の視点からの語りが挟まる所が多々あり、愛や俗悪、心と身体に対する考え方が節々に詰め込まれていて、しっかりと読み込むと面白い。話の本筋から逸れているんじゃない?と思って読んでいくとまた物語の続きに戻っていくのが先が読めない楽しさがあった。
一番難解だったのがテレザがペトシーンの丘に行く場面。トマーシュが指示した描写はあるけれど、それ以後彼の視点ではその場面が回想されないので、おそらくはテレザの夢あるいは幻想だったのかな?何かを意味している気がするけど、今の私には読み解けない描写だった。
最終章のカレーニンの微笑あたりでやっと、面白いかも、と思い始めたので、やはり複数回読んでみる方がこの作品の真髄をもっと味わえるのかもしれない。
心に残った一文。
『人間の時間は輪になってめぐることはなく、直線に沿って前へと走るのである。これが人間が幸福になれない理由である。幸福は繰り返しへの憧れなのだからである。』
