
五月晴
@satsukibare
2025年11月24日
図書館の魔女 高い塔の童心
高田大介
読み終わった
『図書館の魔女』の前日譚で、まだ先代が図書館にいた頃のお話。
物語の本筋は、本編で語られなかった「第三次同盟市戦争が起こらなかった」経緯。
先代タイキの考え方、ものの見方、手腕が見られて、やはり「図書館の魔法使い」は伊達ではないなと思いました。
先代キリヒトも垣間見ることができて、とても良かったです。強い。
それだけではなく、幼いマツリカと仕え始めたばかりのハルカゼが、どのように心を交わしていくのかも描かれています。
ハルカゼ視点で見る幼いマツリカは、年相応ではない賢さがすでにありながら、それによって置き去りになった子どもらしさを無意識に取り戻そうとする姿がいじらしく、胸が詰まる思いでした。


