
K
@weitangshaobing
2025年11月24日
トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー
ガブリエル・ゼヴィン,
池田真紀子
読み終わった
【ネタバレを避けて好きなところ引用】
この世はすべて不変と見えて実はそうではないのだと思った。子供じみた遊びが命を奪うかもしれない。友達が消えてしまうかもしれない。どれほど必死に自分を守ろうとしても、もう一つの結果になるおそれはつねに背中合わせだ。人は誰でもせいぜい人生の半分しか生きていない。ふとそんな風に思った。これまでの選択の積み重ねとしての人生がある。そしてもう一つ、捨てた選択肢が積み重なった人生がある。ときおり、そのもう一つの人生の存在が、いま現実に生きているほうの人生と同じくらいリアルに感じられることがある(p.221)
傷を舐めて癒やすことに執心していた。よく考えるとおかしな表現だ。だって、舐めたりしたら、傷はかえって悪化するのでは? 口のなかは黴菌だらけなのだから。しかし、人は自分の傷の味に耽溺しがちであることをセイディは知っている(p.340)
このホテル、すごくかわいい。見る人全員を殺したくなっちゃう(p.428)
関係の一つの段階が終わりを迎えたとしても、そこからまた新たな関係が始まると信じることだ。愛とは定数であり、同時に変数でもあると知っておくことだ。(p.463)
「それ、狂気の定義じゃない? 〝狂気とは、同じ事を繰り返しながら、異なる結果を期待することである〟」(p.609)
