
潮満希
@chosekido_m
2025年3月8日

美しい街
尾形亀之助,
松本竣介
何度でも読みたい
図書館で出逢った本
尾形亀之助の詩が纏められた本。
纏められた詩を読んでみると、「明るい夜」のように温もりを伴った柔らかな夜を描く詩というのは意外に少なく、引き延ばされる夜の時間に耐えながら、朝を待ち望む詩というものが多いように思われる。
日常を愛でる詩も多く、時としては間の抜けた表現に笑みの溢れてしまうものもあるが、その作風の根底には——勿論、亀之助の生きた時代を思えば、戦時との関わりもあるのかもしれないが——なにか言いしれぬ無常感のようなものが漂っているようにも感じる。
