ワット
@watt
2025年12月24日
小山さんノート
小山さんノートワークショップ
読み終わった
著者は一義的には小山さんなのだが、本は「小山さんノートワークショップ・編」となっている。アーティストや、ホームレス支援、DV支援に関わる女性たちが、まるで仕事のように彼女の日記の文字起こしをしていったという。関係者から途中経過を、何年か前に聞いていた。そのときは、当事者による辛く苦しい手記なのかと思っていた。読んでみると、辛さ苦しさだけではなくついつい踊ったり歌ったり、まちの景色の移り変わりに身を浸し、雨をこわがり、世界全体をめいっぱい受けてその中で懸命に来ている、一人の女性の姿が浮かぶ。彼女が残したノートが貴重だと感じ、それを読み解いていったチームが、本当に素晴らしい仕事をしたと思う。小山さんは、彼女は、つまり私のことだ。
