
上原のあ
@uen70
2025年11月26日
生きづらい明治社会
松沢裕作
読み終わった
Audibleで。
数年前に「読みたい本のリスト」に入れていたものを確認していたら、Audibleにあるのに気がついた。どうして読みたいと思ったのかは思い出せなかったけど、面白かった。
「通俗道徳のわな」は心理学方面で「世界公正仮説」として語られるものだと思う。頑張ったら報われる世界であってほしい、自分は悪いことをしていないのに悪いことに巻き込まれる世界であって欲しくない、だから「被害者にも悪いところがあったのではないか」と考えて自分の信じる「公正な世界」を守ろうとする、みたいなもの。「先の見通しのない社会で希望を持つ方法」として通俗道徳が語られていたので、近い話かなあと思っている。
↑あとから訂正:「公正世界仮説」だ
あくまで明治時代の話であるとして、現代社会に通ずるところがあるように、表面的に感じられたとしても、慎重に語ろうとする態度に好感が持てた。つい安易に結びつけたくなるけれど、あくまで歴史のこととして、いろんな視点や不安を理解するための材料として自分の中にストックしておきたい。