
Sanae
@sanaemizushima
2025年11月27日
資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか
ナンシー・フレイザー,
江口泰子
読み終わった
今まで疑問に思っていたことや、なんとなく感じていたことが明らかにされ、繰り返し読み返したいと思う本だった。図書館で借りてきたのだが、本屋で買ってきた。
資本主義が立ち行かなくなってきているのは誰の目にも明らかだが、それを人種差別(第2章)、ケア労働(第3章)、環境問題(第4章)、政治権力(第5章)から読み解いている。
わたしは今まで「収奪」と「搾取」の意味を混合して考えていたのが、その説明があって今の状況や資本主義の仕組み、2章から5章の意味がよくわかった。
最後の章はコロナについて言及しており、“資本主義の機能不全が引き起こした”と著者は述べている。それまでの論説が実際、コロナで私たちが経験した身近な出来事を思い出すことで回収された感があり、スッキリ読み終えた。新書でこんな天晴れを感じることがあると思わなかった。面白かった!








