
noko
@nokonoko
2025年11月27日
クマにあったらどうするか
姉崎等,
片山竜峯
買った
読み終わった
サブタイトルにあるように「アイヌ民族最後の狩人 姉崎等」さんへの聞き書き。
長いこと積読していたのだけど、やっと読み始めたらめちゃくちゃ面白かった。
まず、お母さんがアイヌということで(和人、アイヌの両方のコミュニティから)差別もされてるんだけど、その点が明るい。嫌な思い出ではあるんだけど、自分がどう対応してきたかということを淡々と話していて、特別なこととは考えていないところ。
クマが師匠というだけあって、もうクマになりきってるところ。
ものすごい合理的な考え方の中に、祈りのすがたがあるところ。
くまにあったら、腰を抜かしてでもいいから逃げずに、「俺の方が強い」という気迫を見せることが大事。あと、死んだふりをしてクマが離れていったと思っても、しばらく見てるから簡単に動かない方がいいらしい。
(無理かもしれないけど、逃げてもまあクマの方が早いから助からない)
クマにはクマの論理があって、こうやって共存してきたんだなあと思うと、今の鳥獣害のことが悲しくなった。「ルールを作っても人間の方が守れない」って…ほんと、そうかも。

